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2014年06月04日
幻の日本万博・入場券
紀元2600年=1940年(昭和15年)
要は神武天皇が紀元前660年に初代の天皇に即位して2600年の節目の年
当時の日本では日中戦争の長期化で物資統制や国民の疲弊感が高まってストレスが溜まっていた時期で、
日本政府としては、様々な祭りや行事で国民の気持ちを晴らそうと、
紀元二千六百年記念と銘打ってこの年へ向け、色々な世界的なイベントや式典などを企画しました。

*↑式典の為に皇居外苑に建設された光華殿 現在は小金井公園の江戸たてもの園ビジターセンターとして移築されています。
中でも目玉はやはり 東京市の 「オリンピック」 と 東京市と横浜市の 「万国博覧会」。
東京オリンピック → 直前開催ベルリンオリンピックでヒトラーと仲良し?だったためか見事誘致に成功?。
日本はもちろん、アジアを含め初めての開催という事もあり、今日の東京オリンピック開催のように盛り上がっておりました。

けれど予想外の日中戦争の長期化で世界からも出場辞退や反対が起こり、結局昭和13年に辞退を発表。 幻のオリンピックに・・・
ご存じ戦後20年近く経ってやっと実現するのである。
*駒沢の会場など、計画はかなり道筋を引きずっていたようですね。
さらにこの年の冬季は札幌でのオリンピックも決定しておりましたが、こちらもお流れ。。
「日本万国博覧会」 → こちらも世界中からの誘致を目的とした日本では初めてとなる万博。
やはり戦争の影響で実行を断念。
この念を晴らしたのはやはりご存じ、1970年の大阪万博EXPO'70ですね。
これにも戦後25年かかりました。。

*昭和初期のアールデコジャポニズム!

*カラーだとつい最近のような感じですね。

*店主も大好きでコレクションしている吉田初三郎氏による万博の鳥瞰図。 ほ、ほしい・・・・
会場は東京市の現晴海と豊洲、横浜市の現山下公園付近が予定され、この万博の為に昭和15年に架けられたのが

今や築地からの大動脈、勝鬨橋。
*可動橋としてはね上がっている貴重な写真ですね。
ワクワク気分で予定通り着々と進んでいたようで、昭和12年頃には既に回数券式の入場券が販売されておりました。

と前置きが長くなりましたが、↑の入場券が20世紀ハイツにやって参りました。
なんと表紙は抽選権付き。こちらは組番号7、抽選番号は「087177」
*当たったのかどうなのか、そもそも抽選もやったんだろうか?
付属の説明書きには
「第一囘抽籤権附囘數入場券」
とあり(何回もやる予定だったのか!)、
「総発行額は壹千萬圓、 発行数は壹百萬冊を拾萬冊宛十組分ちて売り出したものであります。」
「價格は金拾圓で、壹枚金壹圓の大人用一囘入場券十二枚を綴ったものであります。」
要するに発行総額1千万円、100万冊を10組に分けた10万冊づつを売り出し、
1冊10円で、1円の入場券12枚入りという事である。
ちょっと想像しにくいですが、昭和10年頃で映画館入場料50銭程だったようですので、
多分1円=3500円位ですかね。。
だとすると、1回の入場に3500円程度、12枚つづりの回数券1冊35000円程度だったという事かな。
ちなみに抽選は昭和13年5月10日から昭和15年3月10日までの間、計6回行われ、
當籖金(当選金)は1等から3等まで、
1等 → 2千円 (おおよそ700万円!)
2等 → 100円 (おおよそ35万円)
3等 → 10円 (おおよそ3万5千円)
當籖數(当選数)
第1回 1等100個・ 2等600個・ 3等4000個
第2回~5回 1等40個・ 2等100個・ 3等1000個
第6回 1等100個・ 2等600個・ 3等4000個
とさすがに大日本帝国さまの一大事業、太っ腹ですね!
主たる新聞に抽選結果を掲載し、換金はもちろん第一勧銀。
当選した人はこの表紙裏に記入し銀行へ持ち込むというもの。
くれぐれもこの冊子の状態で持ち込むように(回数券自体は切り離してあっても有効ですが、この表紙だけ切り離した場合は無効)との注意書きもあります。
なお、この大人用入場回数券は入場の際12歳未満の子供用入場券2枚と取替えしますとのこと。
学生と軍人も同じ扱いだそうです。
実際に行われていたらどんな人が当たったのでしょうね~
35000円で買って万博12回も入れて、700万当たるかもしれなかったというウキウキなイベント!
今でもこういうのやってほしいですね、サッカーとか野球とか、コンサートとか寄席とか・・・
*住友内幸町という割り印がありますね、住友銀行で購入したんでしょうか?
上下で1デザイン、上は東京会場、下は横浜会場の入場券。
左右で繋がって各会場2回分。
これが6ページ。
大正時代からの流れのアールデコデザイン!
ある意味このジャンルの結集のような完成されたデザインですね。
これで世界は戦争一色になってアートやデザインともおさらばです。。
裏面。
フォントもいいですね~、特にひらがな。
最後に注意書きがあって、
これが背表紙。ナイスデザイン!
調べてみるとこの入場券、 なんとこの後の大阪万博の時に使用できたとの事!
1940年からちょうど30年後に叶った日本万国博覧会。
当時40代で購入した人が70代、
自身の身もこのチケットも戦争を乗り越えられ、大事に持っていた方々はぎりぎり孫たちと行けたのではないでしょうか?
いったいどの位このチケットで入ったのかが気になるところですね、そんな統計残ってるのかな???
そんなこんなで希少な入場券、20世紀ハイツにご用意しております。
近々ホームページにも掲載予定ですので、是非気になる方はチェックしてみてくださいね!
なかなかの美品、シミや折れ目ありません。
★紀元二千六百年記念 日本万国博覧会 抽選券付回数入場券 ¥15,000 税込
全国送料無料でお届けいたします。
**********************
20世紀、人の手によってつくられてきたあったかいモノたち。
もう一度光を当ててあげたいんです。
売ってください、捨ててしまうのなら・・・
売ってください、風化してしまっているのなら・・・
がんばって想い出の分も買います。
まず会わせて欲しいのです。
なんでも廃棄してしまう時代はもう終わったのです。
リフォーム、遺産相続等も含めとにかく一度お問い合わせください。
本土の方、ゆうパック着払いでのお買取りもしています。
詳しくは 20世紀ハイツ・ホームページまで。
◆20世紀ハイツ
沖縄県宜野湾市大謝名2-17-7 info@20century-heights.com
Tel 098-963-9349
◆20世紀ハイツギャラリー那覇
沖縄県那覇市壺屋1-6-4
Tel 090-1369-0258 (那覇店専用ダイヤル)
毎週水・日曜日はお休みです。
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この記事へのコメント
初めまして。
第一回、日本万博博覧会の入場券を買い取りして頂けませんか?
008907番
宜しくお願いします。
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宜しくお願いします。
Posted by 高橋義正 at 2014年10月29日 14:09
>高橋様
当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
買取りなどのご相談はメールにて承ります。
ブログ内での返答はいたしかねますので
info@20century-heights.com までご一報いただければ幸いです。
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Posted by 20世紀ハイツ
at 2014年10月30日 13:13
