20世紀ハイツ

昨日那覇電波堂の紀々さん等の呼びかけでついに実現した

ソニー坊やを語る会

今まで私１人でムフムフとしておりましたが、

「宜野湾ソニー坊やをきれいに塗り直そうじゃないかの会」

「続・沖縄のソニー坊や」

「うるまのソニー坊や」

「本部のソニー坊や」




久茂地電波堂前に紀々さんの祖父が第１号ソニー坊やを作った経緯、

その後本島各地に交通安全の台座に乗せたソニー坊やを作っていった経緯。

その他参加メンバーから色々な面白い興味深い話が聞けましたよ～

西原の坊やを製糖工場角から今の海邦銀行前へ実際に移設をしていただいた

ＩＭＩのコンクリートオブジェの匠、赤嶺秀男氏に貴重なご意見をいただきました。

今まで型枠で制作していたと誰もが思っていたソニー坊やの構造ですが、

１本か２本の鉄骨を立て、その周りにコンクリートを盛っていったという恐ろしくシンプルなつくり。

しかも砂利の割合が通常の３倍位混ぜているらしく、想像以上に脆い状態のようです。

具志川坊やの鼻がもげていたり




肌がボロボロなのはやはり質の悪いコンクリートのせい・・・

体のあちこちから白く泡のように噴出してきているのは　＜白化現象＞


↑頭から垂れてきている白い液体も。。


と言って石灰質が浮き出てきている所謂、小さな鍾乳洞が出来ている状態。

そしてこれは赤嶺さんの推測ですが、本来のオリジナルソニー坊やの洋服の色は

黄色いセーターに黄色い襟、緑のズボン(勝手にコール天のパンタロンなんだと思っている)ですが、




沖縄のソニー坊やは黄色のセーターから出ている襟は赤、”ＳＯＮＹ”のロゴも赤、そしてズボンは本部の坊や以外は青というカラーリングに統一されています。

これは交通安全のキャラクターとして公安委員会に使われたわけですから、

「おそらく信号の色を意識したんではないでしょうか」　というご意見をいただきました。


なるほど～～～！！！


そしてこの肘のあたりに注目。


↑比較的きれいにお手入れいただいている本部町のソニー坊や

しわのように各２本づつある線、これももちろんオリジナルには無いですが、これは交通安全の腕章を表しているのではないかとの事。


なるほど～～～～～～！！！！！


また移設に際してのコツや費用など細かい事も聞けました。


そして、糸満と安慶名のソニー坊やを１０年前に塗り替えた先輩、湊さんからは

塗り替えた際の話やそれぞれの特徴、

そして個人的にも気になっている現存する５体の他、いったいどこに建って(立って)いたのかというテーマ。

写真付きでモニターを使いプレゼンしていただきました。

こちらは先日宜野湾市立博物館友の会の方からの「首里のグランドキャッスル辺りにあった」という情報も含めた

湊さんの作成したソニー坊やマップ





これに関しては次回のブログにて。。

しかしたった半世紀前の事なのに、まだまだ謎の多いところですね。

未だ実際に製作に従事した方や当時の資料など何も見つかっていません。



それにしても現時点ではとても有意義な夜でした。

テレビの取材も来てましたね、そして吉澤さんの素晴らしいローフード、紀々さんの素敵な歌声、

その後飲み屋で飲んだ「はんたばる」。

楽しかった～

ご興味ある方、情報お持ちの方、次回の集まりには是非！

詳細は　facebook 隠れ家・電波堂クラブにて。