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2022年05月16日
琉球政府時代のパスポート

今から50年前、5/15日の沖縄本土復帰した翌日から、
これらの琉球政府発行パスポートは不要になりました。
14日で出入国庁の仕事納めだという新聞記事を見たことがあったけど、
復帰直後の旅券の窓口はさぞパニックだったことでしょう。。
当時のパスポートを見ていくと、なかなか興味深いことがあります。
わたくし詳しくないので是非ご存じの方いらっしゃいましたら色々と教えていただきたい。
まずは種類、沖縄へきて10年の間に10枚程度の旅券が集まりましたが、2種類あります。
深緑の<身分証明書>と、小豆色の<日本渡航証明書>
同年代でも2種類あるのでやはり海外渡航用と日本本国用で分かれていたのでしょうか?
緑の物は
CERTIFICATE OF IDENTITY
身分証明書・旅券に代わり発行・
琉球政府 米国民政府 亜米利加合衆国政府
いわゆる高等弁務官、USCARが発行したパスポート。



うち一つに目をやると面白いのが、1970年9月28日に韓国から板付(福岡ですね)に入っているのですが、
そのスタンプは入国を証するではなく、帰国を証する となっており、
その翌日29日に板付を<出国>して同日那覇に入り琉球政府の入国印は押されています。
福岡に入った時はいわゆる琉球住民も帰国というスタンプが押されたのは興味深いですね、
このたった2文字を当時の復帰を願った人たちは感慨深く眺めたことでしょう。

そのほかこの中にはハワイ渡航時のビザスタンプや60年代、70年代の貴重なスタンプを見ることができます。
因みに板付<ITAZUKE>はこの年にやっと米軍からの返還が決まった年、72年には福岡空港と呼び名も変わったそうです。

そしてもう一種類、こちらは
JAPAN TRAVEL DOCUMENT
United States Civil Administration of the Ryukyu Islands
日本渡航証明書
琉球政府
米国民政府
こちらは日本への渡航専用のパスポートのようで、
1956年と1971年発行の物が手元にありますが、
どちらも内容は先のパスポートとほぼ一緒。
グリーンの物はカバーが革のような質感で固めで丈夫ですが、こちらはわりとペラペラ。。



こちらにも羽田をお往復したスタンプがありますが、やはり羽田も帰国スタンプで、那覇も帰国。。
日本人だし琉球人、出国して帰国して帰国。因みに日本出国時のスタンプは無し。
この辺の事情は知りたいので当時の事ご存じの方いたらぜひご教授いただきたい。

そして1954年発行の物もありますが、こちらはもはやただの見開きの紙。

背表紙には同行した子供の写真と名前、誕生日も。
行きと帰りの1回分しかスタンプを押すスペースがないため、毎回発行していたのかもしれません。

そして最後におまけ、

1971年9月発行の日本国のパスポートですが、当時日本国籍をなぜか取得されていた沖縄の方の物で、
発行官庁は外務大臣ですが、発行地はNAHA,OKINAWA。現住所も沖縄。本籍地も沖縄。

<沖縄に再入域または沖縄他から初めて日本に帰国した後から1か月で効力を失う。>
<発行の日から6か月以内に沖縄を出域せず、または日本を出国しないときに効力を失う。>
と沖縄に特化した効力も記載されています。

そして、面白いのは
米民政府、入国管理局の印で、
「所持者が琉球諸島に本籍を置いている場合は、いつでも琉球への再入国が可能です。
持ち主が琉球諸島を出国しなかった場合、この許可証は発行日から6か月以内に無効になります。」
という何とも複雑な日本国旅券になっており、この辺の事情も知りたいところです。


最後のページには天然痘チフスの予防接種証明書がホチキスでとめてあり、これは北里病院で受けてますが琉球政府発行の英文書。
いずれにしても色々な意味で複雑な環境ですね。
歴史の微妙な位置関係が見える紙の世界です。。
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Posted by 20世紀ハイツ at 15:41│Comments(0)
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